モデル事業体の取り組み 有限会社藤原造林

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

トラクタ動力式集材機とローダークレーン付林業用トレーラによる機動的な架線集材システムの開発

有限会社藤原造林
〒400-0126 山梨県甲斐市大下条466-4
TEL 055-242-6228 FAX 055-242-6229
新たに導入した主な林業機械
  • 集材機
構 成 SK-40-3A
【全 長】1,789mm
【全 幅】1,100mm
【重 量】1,500kg
【動 力】トラクタ・フロントTPO
  • トラクタ
構 成 バルトラA93ハイテック
(Valtra Inc.)
【生産国】フィンランド
【重 量】3,750kg
【全 長】4,140mm
【全 幅】2,195mm
【エンジン】出力73.6kW(101ps)
  • ローダークレーン付き林業用トレーラ
構 成 FARMI 4571
(Farmi Forest Corporation)
【生産国】フィンランド
【全 長】6,020mm
【全 幅】2,180mm
【重 量】1,580kg

現行システムの課題

現場ごとに架線系(集材機)/車両系の作業システムを使い分けていますが、集材機は経年劣化等により故障しやすくなり、稼働率が低下していました。補修する場合も、特にエンジンは排ガス規制が強化されるなか新製品が開発されておらず、交換が困難な状況です。加えて、効率的な架設・撤去のため、集材機の移動・設置を容易にする工夫も求められていました。

作業システム改良の取組概要

  • トラクタ動力式集材機の導入

集材機の動力を林業用トラクタのフロントTPOから取ることで、集材機のエンジンの更新問題を解決しました。集材機はトレーラ搭載型としてトラクタで牽引可能にすることで、据え付けや現場間の移動を機動的に行うことが実現しました。

  • ローダークレーン付林業用トレーラの導入

リーチ長7.1mのクレーンにグラップルローダを備えたトラクタ牽引式トレーラ(荷台)を導入したことにより、材の積込み・搬出作業の効率化が期待されます。クレーンは、集材機の移動・設置を容易に行うためにも役立ちます。集材機の設置から材の搬出までを機動的に行うことで、作業システム全体での生産性向上を図ります。