モデル事業体の取り組み 株式会社カネキ木材

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

牽引式タワーヤーダと自走式搬器を導入した間伐木集材システムの構築

株式会社カネキ木材
〒501-3815岐阜県関市東町2丁目3-3
TEL/FAX 0575-22-8579
新たに導入した主な林業機械
  • 牽引式タワーヤーダ
構 成 KMS-12U
(Konrad Forsttechnik GmbH)
【生産国】オーストリア
【全 長】6,480mm
【全 幅】2,460mm
【全 高】3,240mm(輸送時)
【重 量】11,820kg
【エンジン】出力177.5kW(241ps)
【タワー高】11,480mm
【主索長】800m
  • 自走式搬器
構 成 WOODLINER
(Konrad Forsttechnik GmbH)
【生産国】オーストリア
【エンジン】74.6kW(101ps)
【全 長】1,650mm
【最大速度】6m/s
【全 幅】1,490mm
【巻上げ索】85m
【全 高】660mm
【牽引力】25~40kN
【重 量】1,250kg (2,549~4,079kgf)

現行システムの課題

これまでは、スイングヤーダによる集材が中心でした。間伐が作業道から遠くへ進展するとともに、スイングヤーダでは集材距離の延長に限界が生じていました。一方で、地形条件の制約から高密度での路網整備が困難なため、集材工程に架線系のシステムを導入することが求められていました。

作業システム改良の取組概要

  • タワーヤーダと自走式搬器の導入

タワーヤーダの導入により、集材距離が倍増したことに加え、急傾斜地など路網整備が困難な作業環境での集材が可能になりました。自走式搬器は本線1本だけの索張りでよく、架設・撤去作業を効率的に行えることもメリットです。

  • 生産性向上と安全性の確保

新たな作業システムでは、自走式搬器、ラジコン式自動荷外しフックを無線操作できます。そのため、先山の荷掛手とハーベスタのオペレータの2人体制での作業が可能です。省人化による生産性向上が期待されます。また、無線操作により、荷外し作業における危険を減少させることが期待されます。