モデル事業体の取り組み 下川町森林組合

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

多機能フォワーダによる集材作業の
効率化と、カメラ・マーキング機能付き
ハーベスタによる選別作業の効率化

下川町森林組合
〒098-1204北海道上川郡下川町南町133番地
TEL01655-4-2159 FAX 01655-4-2720
新たに導入した主な林業機械
  • ハ-フクローラ式フォワーダ
    (グラップル、クラムバンク、ウインチ付き)
構 成 F801
(IHI建機株式会社)
【全 長】7,000mm 
【全 幅】2,270mm
【全 高】2,700mm
【重 量】10.5t
【クラムバンク(着脱式)】最大開き幅1,982mm
【エンジン】出力120kW(163ps)
【最大積載量】4.5t
【最高速度】14km/h
  • クローラ式ハーベスタ
    (カメラ・マーキング機能付き)
構 成 ベースマシンPC138US-8
ハーペスタヘッド350.1

(コマツ)
【全 長】7,260mm(輸送時)
【全 幅】2,490mm
【全 高】2,820mm(輸送時)
【重 量】15,660kg
【エンジン】出力68.4kW(93ps)
【ハーベスタ】最大伐倒径600mm、最大開口幅600mm、送材可能径400mm、2色(3種)カラーマーキング可能

現行システムの課題

現行の作業システムは、チェンソー又はハーベスタによる伐倒、ブルドーザによる 集材をし、山土場で造材・選別を行っています。この中でブルドーザによる集材速度 が遅く、生産性全体のボトルネックとなっていました。さらに、多様な採材仕様に対応 するため、正確で効率的な材質(曲り)の判断や、選別する材の種類ごとにマーキング するなどの工夫が求められていました。

作業システム改良の取組概要

  • 多機能フォワーダの導入

グラップルロ一ダ搭載のハーフクロ一ラ式フォワーダをベースマシンとし、着脱式 クラムバンク、ラジコンウィンチを付加しました。様々な現場状況に応じて短幹 集材(フォワーダ機能)、全幹・全木集材(スキッダ機能)を選択できるため、 高い稼働率が期待されます。また、ラジコンウィンチにはスチールワイヤと繊維 ロープを装備し、現行のトラクタ集材に比べ木寄せ・集材作業を効率化しました。

  • カメラ・マーキング機能付きハーベスタ

ハーベスタヘッドに、材の形状等を確認する小型カメラを装備し、材質(曲り)を効率 的・正確に判断できるようにしました。また、3パターンのマーキングを可能にするスプレーを備えており、材の太さ、長さに応じた仕分けに効果を発揮します。