モデル事業体の取り組み 新城森林組合

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

主索ウィンチ付きスイングヤーダの導入による索張り距離の延長と集材作業の効率化

新城森林組合
〒441-1634愛知県新城市長篠字下り筬69番地
TEL 0536-32-0108 FAX 0536-32-1683
新たに導入した主な林業機械
  • 主索ウィンチ付きスイングヤーダ
構 成 【 型   式 】IWS-20DY1
【 メーカー 】株式会社南星機械
【 全  長 】6,230mm(設置時)
【 全  幅 】2,320mm
【 全  高 】6,150mm(使用時)
【 エンジン 】出力 40.5kW(55ps)
【 主索長 】120m
【 ホールライン 】最大直引力23.0kN(2,345kgf)
        最大速度84m/min
  • 繊維ロープ
構 成 【 型   式 】エースラインHD026B
【 メーカー 】東京製綱繊維ロープ株式会社
【 ロープ径 】22mm
【 単位重量 】290g/m
【 比  重 】0.97
【 強  度 】314kN(32,021kgf)
【 伸  び 】6%

現行システムの課題

現行システムでは、主に従来型スイングヤーダによる集材を行っています。平均集材距離は約50mであるため、高密路網が必要で、林地への影響、路網開設費用などの面で課題がありました。また、鋼線ワイヤを人力で引き回すため、労働強度が高いことも課題でした。

作業システム改良の取組概要

  • 主索ウィンチ付きスイングヤーダの導入

一般的なスイングヤーダにはない主索の索張りを可能にするとともにアームを地面につけて支柱とし機体の安定性を高めたことで、集材距離を約100mに伸ばしました。また、主索、作業索に加えて補助索を備え、4ドラム構造とすることで、横取り作業が可能になり、魚骨状の集材をしやすくしました。このような機械を導入することにより、路網密度を下げて林地への影響とコストを抑えるとともに、定性間伐に近い仕上がりとすることができるようになります。

  • 繊維ロープの採用による労働強度の低減

繊維ロープを採用するとともに専用の搬器を導入することで、荷掛手の労働強度を低減し、作業効率の向上と労働災害の防止を図っています。