モデル事業体の取り組み 山口県東部森林組合

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

森林バイオマス利活用のためのラジオ無線リモコン付きバイオマス対応型フォワーダの導入

山口県東部森林組合
〒742-0417 山口県岩国市周東町下久原1036-4
TEL 0827-84-2111 FAX 0827-84-2112
新たに導入した主な林業機械
  • バイオマス対応型クローラ式フォワーダ
構 成 【 型   式 】MST-800VDL(バイオマス対応型)
【 メーカー 】株式会社諸岡
【 全  長 】5,590mm
【 全  幅 】2,568mm
【 全  高 】2,380mm
【 重  量 】9,700kg
【 エンジン 】出力 81.0kW(110ps)
【 荷台容積 】11.38 ㎥(収縮時)、20.26 ㎥(拡幅時)

現行システムの課題

搬出間伐による間伐材の収穫に加え、これまでは林地残材として残されていた未活用材、枝条などの収穫とバイオマス資源としての活用に取組んできました。これらバイオマス材の収穫にあたっては、いかに低コストで搬出するかが重要です。従来型のフォワーダによる搬出では、枝条等が嵩張り、積載可能重量まで積み込みできず搬出効率が落ちる、積込み作業における材の押さえ込み作業が全体の作業効率を下げる、などの課題がありました。

作業システム改良の取組概要

  • バイオマス対応型フォワーダの導入

圧縮機能を有する荷箱を備え、バイオマス材収穫に適したフォワーダを導入することにより、十分な積載量を確保することが可能になり、効率的な搬出が可能となりました。フォワーダにはグラップルローダを装備しており、積込み作業を1台で行うことが可能です。 

  • ラジオ無線リモコンの装着

フォワーダにラジオ無線リモコンを装着し、リモコン操作により本体を移動させることを可能としました。これにより、オペレータはグラップル操作席を離れずに本体を小移動させることが可能となり、積込みや材仕分けなどで作業効率の向上が図られます。