モデル事業体の取り組み 株式会社ミツヤマグリーンプロジェクト

先進的林業機械による作業システム実証の取組事例

集材効率の向上と
施業可能な林地拡大のための
マルチスキッダ(クレーン・
クラムバンク・ウインチ付集材機)の
導入

株式会社ミツヤマグリーンプロジェクト
〒969-0304 福島県白河市大信下新城字北山61-1
TEL 0248-54-5115 FAX 0248-46-3611
新たに導入した主な林業機械
  • 8 輪マルチスキッダ(グラウンド式無人架線系集材システム)
構 成 PULLY
(Konrad Forsttechnik GmbH)
【 生産国】オーストリア
【 全  長 】4,720mm
【 全  幅 】2,560mm
【 全  高 】2,820mm(輸送時)
【 重  量 】4,750kg
【 エンジン 】出力 74.6kW(101ps)
  • エクスカベータ張力システム(フォワーダ)
構 成 U6-B
(イワフジ工業株式会社)
【 全  長 】6,090mm
【 全  幅 】2,460mm
【 全  高 】2,645mm
【 エンジン 】出力 120.5kW(164ps)
【 ウィンチ 】主索20mm径×200m、
        張力80kN(8,158kgf)

現行システムの課題

地形・地質的な要因や公共の安全確保に不安のある現場、小面積で出材積が少なく施業期間が短い現場では、路網の開設やタワーヤーダによる施業が難しいという課題がありました。また、作業道を無理に入れなければ搬出できない現場では、フォワーダによる林床のかく乱や労働災害の危険性も懸念されていました。

作業システム改良の取組概要

  • 生産性の向上

遠隔操作が可能なクレーン付きスキッダをケーブルで駆動させて林内に入れ、緩傾斜地では短幹または全木集材、急傾斜地では短幹集材を行います。45°程度までの急傾斜地に対応でき、地形の凹凸、伐根などの影響を受けずに走行が可能です。移動およびクレーン速度の速さ、集材効率の高さ、無線操作による少人数体制の実現により、高い生産性を実現します。

  • 無線操作による安全性向上

難しい地形でも遠隔操作による集材が可能になり、労働災害の防止につながるとともに、機械に乗車して操縦することに比べて労働負荷を軽減することが可能となります。