政府は平成23年7月に「森林・林業基本計画」を閣議決定し、「森林・林業再生プラン」の実現に向けた具体的な方策である「改革の姿」における提言を踏まえて、輸入材に対抗し得る競争力を持った林業・木材産業の育成や環境負荷の少ない循環型社会の構築に向けた取組を着実に推進することとしています。このため、高性能林業機械の普及と林内路網の整備を加速化させているところですが、日本の森林は急峻で地形が複雑で高密度の路網を整備することが容易ではない地域も多くあることから、車両系の作業システムだけではなく架線系システムも引き続き重要な位置を占めて行くものと考えられます。
現在の架線系システムにおいては、集材範囲の長距離化や材の大径化への対応、架設・撤去作業の効率化、作業安全性の向上等の課題が指摘されています。このような課題に対し、搬器の吊り上げ能力や走行速度の向上、機動的な架設・撤去作業と効率的かつ安全な人員配置などを実現する先進的な架線系システムの導入により、生産性と安全性の両面において、ブレークスルーを起こすことが期待されています。また、路網作設技術や林業機械の進化をうけて、架線系・車両系の最適な作業システムの選択についても再検討が求められています。
そこで、本シンポジウムでは、先進林業機械による新たな作業システム構築に向けた取組全体を俯瞰しつつ、特に架線系システムに着目し、その導入・改良の取組の紹介・情報提供・意見交換等を行い、わが国における架線系システムの新時代を展望します。
【日時】 | 平成24年3月2日(金) 10:00~17:30(開場 9:30) |
【会場】 | 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟 大ホール (東京都渋谷区代々木神園町3-1) ◆交通アクセス◆ 各線新宿駅より小田急線のりかえ「参宮橋」駅下車 徒歩約7分 |
【募集定員】 | 400名 |
【参加費】 | 無料 |
【プログラム】 | ※一部変更となる場合があります。 |
第1部 先進林業機械に関する情報提供 「全国に導入された先進林業機械の紹介」 株式会社自然産業研究所 「林野庁の林業機械開発事業の概要」 林野庁 森林整備部 研究・保全課 講演 「架線系作業システムの過去・現在・未来」 高知大学教育研究部自然科学系農学部門 教授 後藤 純一 氏 講演 「架線系システムと車両系システムの分岐点」 京都大学フィールド科学教育研究センター 准教授 長谷川 尚史 氏 ( 休憩・昼食 ) 第2部 先進林業機械導入・改良の事例報告 静岡県森林組合連合会(静岡県) 広島県西部森林組合事業推進協議会(広島県) 香美森林組合(高知県) 株式会社堀川林業(北海道) 住友林業株式会社(東京都) 第3部 パネルディスカッション 「先進林業機械による架線系システムの新時代」 |
|
【主催】 | 林野庁、株式会社自然産業研究所 |
【申込方法】 | 参加申込み:受付終了しました 多数のお申込みをいただき、ありがとうございました。 シンポジウム案内チラシ[表面] (PDF 990KB) シンポジウム案内チラシ [裏面・申込み用紙](PDF 910KB) ※先着順にて、募集定員に達し次第、募集を締め切らせていただきますので、あらかじめご了承下さい。 |
【その他】 | シンポジウム会場のホール内では飲食はできませんので、あらかじめご了承下さい。 |
株式会社自然産業研究所
先進林業機械改良・新作業システム開発事業事務局(担当:中尾・小川・田口)
〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東一丁目1-2
TEL: 077-572-5336 FAX: 077-572-5337
E-mail: entry_kikai@ri-nc.co.jp
http://ri-nc.com/